フランス皇帝ナポレオン唯一の嫡子は、オーストリアの王子として生きた。
ナポレオンの栄光の絶頂期に生まれた息子フランツは、その凋落の後、母の実家ハプスブルグ家に引き取られる。
オーストリア王子として成長していくフランツ。
父親譲りの才能の片り…
フランス皇帝ナポレオン唯一の嫡子は、オーストリアの王子として生きた。
ナポレオンの栄光の絶頂期に生まれた息子フランツは、その凋落の後、母の実家ハプスブルグ家に引き取られる。
オーストリア王子として成長していくフランツ。
父親譲りの才能の片りんを見せ始めるも、「ナポレオンの息子」が政治的に利用されるのを恐れる周囲は、息子がオーストリアを出ることを許さない。
才能に恵まれながらも羽ばたくことが許されなかった王子の、21年の短い生涯を描く。
平和を乱した好戦的なナポレオンはもはやいない。
しかし彼の血をひく息子がいる。
しかも知性に富み、破格の努力家で軍人としても優秀で、多くの人が羨望を抱いている。
彼が成長した時に、第二のナポレオンになる可能性は大きい。(本文より)
続きを読む
ナポレオンの栄光の絶頂期に生まれた息子フランツは、その凋落の後、母の実家ハプスブルグ家に引き取られる。
オーストリア王子として成長していくフランツ。
父親譲りの才能の片り…
フランス皇帝ナポレオン唯一の嫡子は、オーストリアの王子として生きた。
ナポレオンの栄光の絶頂期に生まれた息子フランツは、その凋落の後、母の実家ハプスブルグ家に引き取られる。
オーストリア王子として成長していくフランツ。
父親譲りの才能の片りんを見せ始めるも、「ナポレオンの息子」が政治的に利用されるのを恐れる周囲は、息子がオーストリアを出ることを許さない。
才能に恵まれながらも羽ばたくことが許されなかった王子の、21年の短い生涯を描く。
平和を乱した好戦的なナポレオンはもはやいない。
しかし彼の血をひく息子がいる。
しかも知性に富み、破格の努力家で軍人としても優秀で、多くの人が羨望を抱いている。
彼が成長した時に、第二のナポレオンになる可能性は大きい。(本文より)
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「ミステリとか推理小説というと、小説の中の極めて特殊で独立国家的な一分野、というイメージを持っている人は多いと思いますが、実はミステリほど幅広く応用が利き、実際に応用され、物語を面白くする確かな効用を持つ技法は他にありません。
あえて断言…
「ミステリとか推理小説というと、小説の中の極めて特殊で独立国家的な一分野、というイメージを持っている人は多いと思いますが、実はミステリほど幅広く応用が利き、実際に応用され、物語を面白くする確かな効用を持つ技法は他にありません。
あえて断言します。
ミステリが最強の文芸であるーーと。」
(はじめに より)
“電子書籍化絶対不可能”な衝撃のラストで話題となった
『世界でいちばん透きとおった物語』(新潮社)の著者・杉井光が「小説の書き方」本を初執筆!
どんなジャンルの物語も輝かせることのできる最強の技術、「ミステリの技法」。
著者がデビュー当初から試行錯誤し続けているミステリ技法の数々を本書で初公開!
書いた物語のインパクトがいまいち足りない、
商業デビューを目指しているがあと一歩届かない、という人に向けて
「物語を面白くする技術そのもの」を紹介する、まったく新しい創作指南書です。
伏線、ミスディレクション、真相の隠蔽など
さまざまな技法の使用例を説明する教材として、
ここでしか読めないサンプル小説『白薔薇の君』『我が家の人食いガガジ』の二篇を収録。
具体例を交え、実践的に技術を習得することができます。
さらには、あの大ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』を
ミステリ技法の扱い方という切り口から著者自身が完全解説。
物語に張り巡らせた技術の数々、そして《あの要素》をどのようにつくり上げたのかまで、
本書の中で語り尽くします!
面白い物語をつくりたい書き手、面白い物語がどうやってつくられているか知りたい読み手、
両方におすすめの一冊です。
【目次】
はじめに
第一章 ミステリがなぜ最強なのか
第二章 ミステリとは伏線の芸術である
第三章 サンプル短編による実践編
第四章 サンプル長編による実践編
第五章 伏線回収の心得
第六章 叙述トリックについて
おわりに
※第四章はネタバレ全開の内容です。
本書を読み進める前に、絶対に『世界でいちばん透きとおった物語』を読んでください!
続きを読む
あえて断言…
「ミステリとか推理小説というと、小説の中の極めて特殊で独立国家的な一分野、というイメージを持っている人は多いと思いますが、実はミステリほど幅広く応用が利き、実際に応用され、物語を面白くする確かな効用を持つ技法は他にありません。
あえて断言します。
ミステリが最強の文芸であるーーと。」
(はじめに より)
“電子書籍化絶対不可能”な衝撃のラストで話題となった
『世界でいちばん透きとおった物語』(新潮社)の著者・杉井光が「小説の書き方」本を初執筆!
どんなジャンルの物語も輝かせることのできる最強の技術、「ミステリの技法」。
著者がデビュー当初から試行錯誤し続けているミステリ技法の数々を本書で初公開!
書いた物語のインパクトがいまいち足りない、
商業デビューを目指しているがあと一歩届かない、という人に向けて
「物語を面白くする技術そのもの」を紹介する、まったく新しい創作指南書です。
伏線、ミスディレクション、真相の隠蔽など
さまざまな技法の使用例を説明する教材として、
ここでしか読めないサンプル小説『白薔薇の君』『我が家の人食いガガジ』の二篇を収録。
具体例を交え、実践的に技術を習得することができます。
さらには、あの大ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』を
ミステリ技法の扱い方という切り口から著者自身が完全解説。
物語に張り巡らせた技術の数々、そして《あの要素》をどのようにつくり上げたのかまで、
本書の中で語り尽くします!
面白い物語をつくりたい書き手、面白い物語がどうやってつくられているか知りたい読み手、
両方におすすめの一冊です。
【目次】
はじめに
第一章 ミステリがなぜ最強なのか
第二章 ミステリとは伏線の芸術である
第三章 サンプル短編による実践編
第四章 サンプル長編による実践編
第五章 伏線回収の心得
第六章 叙述トリックについて
おわりに
※第四章はネタバレ全開の内容です。
本書を読み進める前に、絶対に『世界でいちばん透きとおった物語』を読んでください!
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2025年TVドラマ化した『プロパガンダゲーム』の著者による、待望の最新作! 新聞記者をしている春名に、日本政府から奇妙な取材依頼が届いた。政府が大手広告代理店の電央堂と組んで、新組織「内閣情報局」を立ち上げるらしい。内閣情報局といえば、戦…
2025年TVドラマ化した『プロパガンダゲーム』の著者による、待望の最新作! 新聞記者をしている春名に、日本政府から奇妙な取材依頼が届いた。政府が大手広告代理店の電央堂と組んで、新組織「内閣情報局」を立ち上げるらしい。内閣情報局といえば、戦時下の日本でプロパガンダを主導した組織の名。きな臭さを感じつつ取材へと向かった春名を待っていたのは、内閣府の採用担当者と、かつて電央堂で行われた曰くつきの採用試験「プロパガンダゲーム」だった!?
AIとSNSで無限に拡散される偽情報との戦いを描いた社会派サスペンス!
続きを読む
2025年TVドラマ化した『プロパガンダゲーム』の著者による、待望の最新作! 新聞記者をしている春名に、日本政府から奇妙な取材依頼が届いた。政府が大手広告代理店の電央堂と組んで、新組織「内閣情報局」を立ち上げるらしい。内閣情報局といえば、戦時下の日本でプロパガンダを主導した組織の名。きな臭さを感じつつ取材へと向かった春名を待っていたのは、内閣府の採用担当者と、かつて電央堂で行われた曰くつきの採用試験「プロパガンダゲーム」だった!?
AIとSNSで無限に拡散される偽情報との戦いを描いた社会派サスペンス!
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私は強い。私は自由だ。
10代で歌人としてデビューし、短歌の芥川賞と呼ばれる現代歌人協会賞を受賞。順風満帆に見えたキャリアの途上で、著者はパートナーからの性被害に遭う。深い傷を抱えた著者に力を与えたのが魂の音楽表現、ラップだった。新たな言葉…
私は強い。私は自由だ。
10代で歌人としてデビューし、短歌の芥川賞と呼ばれる現代歌人協会賞を受賞。順風満帆に見えたキャリアの途上で、著者はパートナーからの性被害に遭う。深い傷を抱えた著者に力を与えたのが魂の音楽表現、ラップだった。新たな言葉の武器を手に、30代半ばにして〈フィメールラッパー歌人〉という未踏の荒野へ踏み出していく。
【女のくせに歌人なのにと言うやつらバイブスぶち上げかましますわよ】
自由の風吹くHIPHOP界は、むき出しの言葉が飛び交うカオスでもある。地元・名古屋では、男性ラッパーとのフリースタイルラップバトルで連戦連敗。それでもマイクを握り、「私は何者か」を問い続けた。
時に停滞や逃避も。そこで足を向けたのはなぜか音楽の都ウィーン! 舞踏会で軽やかにステップを踏みながらふたたびラップを想う。回り道のすえ、自らの楽曲を手にした著者は、ラッパーデビューへと歩み出す。
ジャンルも国境も軽やかに越えていく、痛みとユーモアとビートに満ちた越境エッセイ。
続きを読む
10代で歌人としてデビューし、短歌の芥川賞と呼ばれる現代歌人協会賞を受賞。順風満帆に見えたキャリアの途上で、著者はパートナーからの性被害に遭う。深い傷を抱えた著者に力を与えたのが魂の音楽表現、ラップだった。新たな言葉…
私は強い。私は自由だ。
10代で歌人としてデビューし、短歌の芥川賞と呼ばれる現代歌人協会賞を受賞。順風満帆に見えたキャリアの途上で、著者はパートナーからの性被害に遭う。深い傷を抱えた著者に力を与えたのが魂の音楽表現、ラップだった。新たな言葉の武器を手に、30代半ばにして〈フィメールラッパー歌人〉という未踏の荒野へ踏み出していく。
【女のくせに歌人なのにと言うやつらバイブスぶち上げかましますわよ】
自由の風吹くHIPHOP界は、むき出しの言葉が飛び交うカオスでもある。地元・名古屋では、男性ラッパーとのフリースタイルラップバトルで連戦連敗。それでもマイクを握り、「私は何者か」を問い続けた。
時に停滞や逃避も。そこで足を向けたのはなぜか音楽の都ウィーン! 舞踏会で軽やかにステップを踏みながらふたたびラップを想う。回り道のすえ、自らの楽曲を手にした著者は、ラッパーデビューへと歩み出す。
ジャンルも国境も軽やかに越えていく、痛みとユーモアとビートに満ちた越境エッセイ。
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嫉妬、喪失・・・「親友」とは何か?
著者の親友・平賀淳は、アラスカの氷河で突然命を落とした。山岳カメラマンとして世界50か国以上を駆け回り、エベレストにも登頂した彼は、常に前だけを向いて走り続けた人間だった。
だが、残された著者にとって、そ…
嫉妬、喪失・・・「親友」とは何か?
著者の親友・平賀淳は、アラスカの氷河で突然命を落とした。山岳カメラマンとして世界50か国以上を駆け回り、エベレストにも登頂した彼は、常に前だけを向いて走り続けた人間だった。
だが、残された著者にとって、その死は単なる悲報では終わらない。嫉妬、羨望、劣等感、そしてたしかな友情。中学時代から30年にわたり交錯した二人の関係をもう一度辿らずには、生きていけなかったーー。
平賀の「最期の場所」を訪ね、氷河を歩き、滑落現場の座標にたどり着く壮絶な旅路を軸に、平賀の人生を「親友」である著者の目線から丹念にふり返る私ノンフィクション。親友とはいったい何か。2人を繋ぐ根本的な問いを追う。
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著者の親友・平賀淳は、アラスカの氷河で突然命を落とした。山岳カメラマンとして世界50か国以上を駆け回り、エベレストにも登頂した彼は、常に前だけを向いて走り続けた人間だった。
だが、残された著者にとって、そ…
嫉妬、喪失・・・「親友」とは何か?
著者の親友・平賀淳は、アラスカの氷河で突然命を落とした。山岳カメラマンとして世界50か国以上を駆け回り、エベレストにも登頂した彼は、常に前だけを向いて走り続けた人間だった。
だが、残された著者にとって、その死は単なる悲報では終わらない。嫉妬、羨望、劣等感、そしてたしかな友情。中学時代から30年にわたり交錯した二人の関係をもう一度辿らずには、生きていけなかったーー。
平賀の「最期の場所」を訪ね、氷河を歩き、滑落現場の座標にたどり着く壮絶な旅路を軸に、平賀の人生を「親友」である著者の目線から丹念にふり返る私ノンフィクション。親友とはいったい何か。2人を繋ぐ根本的な問いを追う。
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忘れかけていた情熱を想起させるSF短篇集。
「須磨のあちこちには、まだ、木の精や草の精が、いっぱい生きているのよ。そんな精が、ときどき、いたずらをして、人間を引っ張り込むんだわ」
観光案内を買って出たフリーのアナウンサーが、実は木の精だっ…
忘れかけていた情熱を想起させるSF短篇集。
「須磨のあちこちには、まだ、木の精や草の精が、いっぱい生きているのよ。そんな精が、ときどき、いたずらをして、人間を引っ張り込むんだわ」
観光案内を買って出たフリーのアナウンサーが、実は木の精だった「須磨の女」、アイデアに詰まっていた作家を、かつての思い人が救う「風花の湖西線」、おのれの可能性を信じていたはずなのに、冒険心を失ってしまっていたと気づかされる「空から来た女」など、遠出をした先で出会った不思議な女性が、忘れかけていた熱意や素直な思いを想起させてくれる7つの物語。
ひたすら前を追い続ける日本人に、立ち止まる勇気を持てと警鐘を鳴らす秀作。
続きを読む
「須磨のあちこちには、まだ、木の精や草の精が、いっぱい生きているのよ。そんな精が、ときどき、いたずらをして、人間を引っ張り込むんだわ」
観光案内を買って出たフリーのアナウンサーが、実は木の精だっ…
忘れかけていた情熱を想起させるSF短篇集。
「須磨のあちこちには、まだ、木の精や草の精が、いっぱい生きているのよ。そんな精が、ときどき、いたずらをして、人間を引っ張り込むんだわ」
観光案内を買って出たフリーのアナウンサーが、実は木の精だった「須磨の女」、アイデアに詰まっていた作家を、かつての思い人が救う「風花の湖西線」、おのれの可能性を信じていたはずなのに、冒険心を失ってしまっていたと気づかされる「空から来た女」など、遠出をした先で出会った不思議な女性が、忘れかけていた熱意や素直な思いを想起させてくれる7つの物語。
ひたすら前を追い続ける日本人に、立ち止まる勇気を持てと警鐘を鳴らす秀作。
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方程式の末端に咲く花。宇宙の全思考を重ねる究極理論。孤独な父子とチェス。無名数学者の発見。未来を過去で迎え撃つ天文台。驚異的な着想とリリカルな叙情で綴られた、大注目の新鋭による初SF傑作集。
『その謎を解いてはいけない』『理系の読み方』で、…
方程式の末端に咲く花。宇宙の全思考を重ねる究極理論。孤独な父子とチェス。無名数学者の発見。未来を過去で迎え撃つ天文台。驚異的な着想とリリカルな叙情で綴られた、大注目の新鋭による初SF傑作集。
『その謎を解いてはいけない』『理系の読み方』で、ミステリ・SF・純文学の三界から注目を集める大新鋭による、待望の初SF作品集!
「はじめから わたしたちは みんなここにいる。」
空から降り注ぐ未来を撃ち落とす天文台から放たれた過去、
無名数学者が発表したカフカの『変身』をめぐる異常論文、
全宇宙の可能性を統合する究極理論と東京オリンピックテロ事件、
方程式の末端に咲く花を発見した博士とその家族の数奇な人生……
論理と切なさがまじわる、SFと文学のあいだをひらく9つの物語。
【池澤春菜さん・齋藤明里さん推薦!】
世界は、気づかれないまま何度も再計算されている
この物語もまた、そのひとつだ
ーー池澤春菜(作家・声優)
全ての物事は、どこかの時間で、
どこかの世界で、繋がっているのかもしれない
ーー齋藤明里(女優・読書系YouTube「ほんタメ」MC)
【全9編 内容紹介】
「未来までまだ遠い」
天文台から過去を打ち上げ未来を撃ち落とす世界の「未来」で生きる、ふたりのおさななじみの夢と希望を描いた物語。
「騎士たちの可能なすべての沈黙」
異貌の数学者の父とその子がチェスで不器用な対話を交わす、数学の中の孤独をめぐる物語。
「ソナタ・ルナティカOp.69」
退屈すぎるがゆえに「究極」となったソナタとその作者、音楽と不可能性をめぐる逸話。
「誘い笑い」
就活がうまく行かない大学生がある特異な芸風の夫婦漫才師にのめり込む、読点のないお笑い小説。
「ザムザの羽」
無名の数学者が発表したカフカ『変身』にまつわる「異常論文」風メタ数学/文学ミステリ小説。
「演算信仰」
2021年、究極の思考理論に目覚めた男が起こした東京オリンピック自爆テロ事件の顛末を暴く、思考実験SF。
「コロニアルタイム」
とおい未来に占領され、世界が不可知の塊となった時空間での多元性を叙情的に描く物語。
「白い壁、緑の扉」
H・G・ウェルズの同題の短編1本丸ごと作中に織り込み一人の男の哀切な人生を描き切った超絶技巧の怪作。
「花ざかりの方程式」
2次項の末端に花が咲く方程式を発見した数学者とその家族たちの、美しく切ないファミリーヒストリー。
〇イラスト:北村みなみ
〇デザイン:アルビレオ
続きを読む
『その謎を解いてはいけない』『理系の読み方』で、…
方程式の末端に咲く花。宇宙の全思考を重ねる究極理論。孤独な父子とチェス。無名数学者の発見。未来を過去で迎え撃つ天文台。驚異的な着想とリリカルな叙情で綴られた、大注目の新鋭による初SF傑作集。
『その謎を解いてはいけない』『理系の読み方』で、ミステリ・SF・純文学の三界から注目を集める大新鋭による、待望の初SF作品集!
「はじめから わたしたちは みんなここにいる。」
空から降り注ぐ未来を撃ち落とす天文台から放たれた過去、
無名数学者が発表したカフカの『変身』をめぐる異常論文、
全宇宙の可能性を統合する究極理論と東京オリンピックテロ事件、
方程式の末端に咲く花を発見した博士とその家族の数奇な人生……
論理と切なさがまじわる、SFと文学のあいだをひらく9つの物語。
【池澤春菜さん・齋藤明里さん推薦!】
世界は、気づかれないまま何度も再計算されている
この物語もまた、そのひとつだ
ーー池澤春菜(作家・声優)
全ての物事は、どこかの時間で、
どこかの世界で、繋がっているのかもしれない
ーー齋藤明里(女優・読書系YouTube「ほんタメ」MC)
【全9編 内容紹介】
「未来までまだ遠い」
天文台から過去を打ち上げ未来を撃ち落とす世界の「未来」で生きる、ふたりのおさななじみの夢と希望を描いた物語。
「騎士たちの可能なすべての沈黙」
異貌の数学者の父とその子がチェスで不器用な対話を交わす、数学の中の孤独をめぐる物語。
「ソナタ・ルナティカOp.69」
退屈すぎるがゆえに「究極」となったソナタとその作者、音楽と不可能性をめぐる逸話。
「誘い笑い」
就活がうまく行かない大学生がある特異な芸風の夫婦漫才師にのめり込む、読点のないお笑い小説。
「ザムザの羽」
無名の数学者が発表したカフカ『変身』にまつわる「異常論文」風メタ数学/文学ミステリ小説。
「演算信仰」
2021年、究極の思考理論に目覚めた男が起こした東京オリンピック自爆テロ事件の顛末を暴く、思考実験SF。
「コロニアルタイム」
とおい未来に占領され、世界が不可知の塊となった時空間での多元性を叙情的に描く物語。
「白い壁、緑の扉」
H・G・ウェルズの同題の短編1本丸ごと作中に織り込み一人の男の哀切な人生を描き切った超絶技巧の怪作。
「花ざかりの方程式」
2次項の末端に花が咲く方程式を発見した数学者とその家族たちの、美しく切ないファミリーヒストリー。
〇イラスト:北村みなみ
〇デザイン:アルビレオ
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